ryokamizuhara’s diary

とある書店員の雑記。人間関係の悩みや、書評、映画、そしてBach。4歳女児の父。下手っぴギターが趣味。

それいけ!アンパンマン ばいきんまんと3ばいパンチ


それいけ!アンパンマン ばいきんまんと3ばいパンチ [DVD]

 

娘が3歳の頃よく観ていたのがばいきんまんと3ばいパンチ」

映画第8作の「それいけ!アンパンマン 空とぶ絵本とガラスの靴」の同時上映作品。

 

あらすじ

ばいきん星から、ばいきんまんにそっくりな「アカキンマン」と「アオキンマン」がやってきます。

三人そろった「ばいきんトリオ」は力をあわせてアンパンマンを倒そうとしますが・・・。

 

とにかくハチャメチャで楽しい作品。

特に劇中に流れる歌「ぼくらはヒーロー」の「ばいきんトリオ」の替え歌バージョンがあるのですが、これがノリが良い!!

 

 
バイキントリオ3ばいパンチ

 

アニメ映像と合わせて観るとさらに楽しいのですが、youtubeには動画がなかった・・・

 

アカキンマン&アオキンマン

見た目はそっくりな3人ですが、性格は結構違いがあります。

アカキンマン(声:山寺宏一)がツッコミとするならば、アオキンマン(声:福留功男)はボケ。

で、やっぱりばいきんまんはリーダーでまとめ役でしょうか。あんまりまとまらないけど(笑)

 

そして、みんなドキンちゃんが大好き(ホラーマンも含む)、というのもなんだか可愛いですね。完全に女王様だなぁ(笑)

 

メロンパンナちゃんとロールパンナ

出番はあまりないのですが、この二人も出てきます。

物語の冒頭では、ばいきんまんに操られた悪の姿で登場し、アンパンマンを追い詰めますが、メロンパンナのお陰で間一髪で我に返ります。

途中、ばいきんトリオのせいで行方不明になってしまったメロンパンナちゃんをみんなで探すのですが、最後は気絶してしまっていたメロンパンナちゃんをロールパンナがさりげなく助けて去っていきます。

なかなかお姉ちゃんに会えないメロンパンナちゃんがなんとも切ない。

 

娘もロールパンナを「おねえちゃん」と呼んでおります(笑)

 

まとめ

というわけで、見ていてとにかく楽しくて、笑える。

最後はちょっとほっこり。

あと、時間が30分ぐらいなので、ちょっと車で出かける時なんかにもちょうど良い長さ。

ばいきんトリオの歌を一緒に歌ってみて下さい。

ばいきんまんが好きなお子さんにはおすすめ!

ヘビロテ間違いなしです!

 

2歳~3歳ぐらいには「ねじねじ」シリーズ良いですね。

ジョーカー[JOKER] こうしてカリスマは生まれた *ネタバレあり


Joker (Original Motion Picture Soundtrack)

 

さぁ、2019年10月4日にDCコミック代表するヴィランを題材にした映画「ジョーカー」が公開されました!!

予告の完成度の高さ、そして各方面で大絶賛されていたので、とても楽しみにしていた作品です。

という事で期待̝高めで観て参りました!

 

*このレビューは思いっきりネタバレがありますので、まだ観てない方はお気を付けください。そして、これから観に行く方は、影響を受けたと言われる作品「タクシードライバー」と「キング・オブ・コメディ」も観ないほうが楽しめるかもしれません。

 

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JOKER(2019)

監督:トッド・フィリップス

出演:ホアキン・フェニックス

   ロバート・デ・ニーロ

   ザジー・ビーツ 他

 

 

感想

正直な感想・・・「うーん・・・評価が難しい」です。

大絶賛の声が多いのですが、私は思う事が色々とあって素直に「面白かった!」とはならなかったんですね・・・。

 

ただ、ホアキン・フェニックスはすごかった!!

 正に怪演!演技としては文句なしの100億点!!

特にラスト30分、「アーサー」(ホアキン・フェニックス)がジョーカーへと変わっていく姿はカッコイイとすら思いました。

やっと来た!待ってました!って感じですね。

そして煙草もいいですねぇ・・・。世間では吸わないのが当たり前になってきましたが、やっぱ煙草は絵になるなぁ。

映画を観てジョーカー的な人が増えるよりも、喫煙者が増えそうな気がしますね(笑)

 

オマージュ?リメイク?

公開前から「ジョーカー」はある作品に影響を受けていると言われていました。

それはマーティン・スコセッシ監督&ロバート・デ・ニーロ主演のタクシードライバー「キング・オブ・コメディ」です。

私は一応予習のつもりでこの2作品を観てから行ったのですが・・・、それがちょっと失敗だったかもしれません。

 

というのも、ジョーカーを劇場で観ていてびっくり、設定やストーリーがほぼこの2作品を完全にベースにしているといっても過言ではありませんでした。

アーサーがコメディアンになりたい男で、憧れのコメディアン「マレー・フランクリン」(ロバート・デ・ニーロ)との関係は「キング・オブ・コメディ」そのままだし、妄想しがちなのもそう。

徐々に狂気を帯びる様や、銃を入手してからの行動、しぐさ(頭に指を当てて銃を撃つ)とか、独り言の場面とかは「タクシードライバー」そのまんまなんですよね。

なので、特に開始から1時間30分ぐらいは、オマージュというよりリメイクと言ってもいいくらいかもしれません・・・。

 

ジョーカーを観てるのに、「あ、ここタクシードライバーね」「これはキング・オブ・コメディのあの場面ね」みたいになってしまい、”ジョーカー”として純粋に楽しめなかったのが残念でした。

もっとオリジナルで作っても「ホアキン」ジョーカーならヒットしたと思うけどなぁ。

 

アーサーに共感できるか否か?

この作品の評価に影響を与えそうな要素として、主人公「アーサー」に共感できるかどうかがかなり大きいと思います。

私は正直それほど共感できなかった・・・、なぜあの心優しいアーサーが、笑いながら人を平気で殺せるジョーカーと化したかが。

 

確かに、観ていてアーサーは可哀想には思いました、何も悪くないのに暴行を受け、仕事場でもうまくいかず、子供を笑わせようとしただけなのに、その子の母親からは咎められ、母親の介護をし、その母親からは嘘をつかれ、父親かもしれないと思い会いに行った「トーマス・ウェイン」からは殴られ・・・

 

それでもですよ?それで殺人鬼になってしまう理由が良くわからなかった。

個人的な理由で、自分を騙した(義理の)母を殺すとか、ウェイン家に復讐するまではギリギリあったとしても、ジョーカーみたいになるものでしょうか?

映画を観ている大半の人達なら、”そう”はならないと思うんですよね。

 

私にとってはジョーカーへの変化が突然すぎてちょっと付いて行けず、残念でした。

あれ?急にジョーカー来た!!って感じでした。

 

共感させるのに必要だったもの

例えばこんな設定。

アーサーが急に笑い出してしまう病気を持っていましたが、ただ何となく不気味、周りから変な目で見られてしまう要因となっていましたが、ここに一つプラスしてみます。

 

アーサーが”脳内”で殺人をしている時に笑ってしまう

 

おそらく皆さんも気に入らなかったり、ムカつく人がいた時に脳内でボコボコにした経験があると思います。

特にアーサーは妄想を良くするキャラでしたので、彼が笑い出した時は「実は頭の中ではこんな事を考えていた」とすれば恐怖倍増。

そして同時に、アーサーにはもともとジョーカーになる素質があったとも思えます。

優しいアーサーでなく、アーサーはもとから狂っていたのだと納得できる。

 

ジョーカーへと変わるきっかけ

アーサーがジョーカーへと変わる”決定的”な出来事って何だっただろうか?母親に関する事実を知った所でしょうか。

確かに色んな事が積み重なった結果ですが、アーサーが30~40年生きてきたモノを覆してしまう程だったのか?

もっと若いころの多感な時期の方が、世の中に対する怒りや、愛されないことに対しての悲しみや、解決できないモヤモヤ、欲求不満が渦巻いていたのでは無いだろうか?と考えてしまいます。

それを乗り越えて、コメディアン(人を笑わせる事)を目指していた優しき男が急に狂ってしまう程だったのだろうか・・・?

 

私はアーサーを観てて、逆にジョーカーにはならないで欲しかったですね。

優しいままでいてくれよ、と。

 

ですので、個人的にはもっとアーサーが”我慢して、我慢して、耐えて、耐えて・・・それでも我慢できなかった”という描写が欲しかったですね。

溜めて溜めて、からの大爆発のカタルシス

例えばマレーをもっともっと嫌な奴ににして、前半からムカつきを溜めて最後のテレビ番組の場面につなげるとか。(ジャンゴのドクター・キング・シュルツ的な)

アーサーの怒りの対象というのがどうも分散されすぎている感じがあるので、アーサーに対する敵の存在がもう少しハッキリしてると共感しやすかったかもなぁ・・・

 

と、私の妄想です。失礼しました。

 

「アーサー」から「ジョーカー」へ

色々書きましたが、赤いスーツを纏った後は、まさしく「ジョーカー」でした。

階段での踊りや、煙草の吸い方、もはやアーサーではない堂々とした振る舞い。

いやぁ、まさしくジョーカー、カッコ良かった!!

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出典:Ratings and Reviews for New Movies and TV Shows - IMDb

 

いやぁ、良いですねぇ。

 

まとめ

というわけで、アーサーにはちょっと共感できなかったですが、それでも見ごたえ充分。

また、ジョーカー側から、後のバットマンである「ブルース・ウェイン達を見るという構図も面白い。アーサーが基本良い奴だから、ウェイン家は嫌な奴に見えちゃいますね・・・。

ヒース・レジャー」のジョーカーは狂気に満ちていて素晴らしかったですがが、ホアキン・ジョーカーはスタイリッシュでカッコいい。

 

次のジョーカー役はきっと相当なプレッシャーを受けるでしょう(笑)

 

まだ観てない人は、なんの情報も入れずに、まっさらな状態で観てほしい。

色々考えさせられる一本でした。

キング・オブ・コメディ 果たしてその男の夢は叶ったのか?


キング・オブ・コメディ 製作30周年記念版 [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

 

2019年10月にDCコミック原作の「ジョーカー」が公開されました。

この作品は事前の情報で、マーティン・スコセッシ監督&ロバート・デ・ニーロ主演の「キング・オブ・コメディ」「タクシー・ドライバー」に影響を受けたと言われていました。

実はまだ観ていない作品でしたので、この機会にまず「キング・オブ・コメディ」を鑑賞。

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キング・オブ・コメディ(1982)

監督:マーティン・スコセッシ

出演:ロバート・デ・ニーロ

   ジェリー・ルイス 他

 

笑えない?コメディ

主人公である「ルパート・パプキン」ロバート・デ・ニーロ)はコメディアンになりたい男。年齢は34歳、もう若くもありませんし、恐らく無職。

母親と一緒に暮らしているようです。

見た目もあまりパッとしない感じで、どこかちょっと抜けている雰囲気。(もちろん役柄の話で、デニーロはカッコいい!)

まぁ、今で言うニートでしょうか(^_^;)

 

この映画、タイトル的にすごく笑えそうですが、観ると解ります・・・

ほぼ笑えません(笑)

ある種の滑稽さ、というのはあるのですが、どちらかといううとサスペンスに近いかもしれません。

 

憧れの存在ジェリー

物語は、超売れっ子のコメディアン「ジェリー・ラングフォード」ジェリー・ルイス)の番組「ジェリー・ラングフォード・ショー」のオープニングで幕を開けます。

 

番組終了後、楽屋口ではジェリーのファン達が出待ちしています。そんな中、ルパートがファンを掻き分けやってきます。

ジェリーがドアを開けてでて、ファンにもみくちゃにされながら車へ向かいます。

この時、ルパートは勝手にボディガード的な振る舞いをしてジェリーに近付き、おまけに車に一緒に乗り込んでしまいます。

 

ここでまず、ハッとするのが、ルパートの服装がジェリーとそっくりな点。

完全に真似しました、といわんばかりにそっくり。

ルパートがジェリーに心酔しているのが伝わってきます。

 

そして、車内でやや強引に自分を売り込み、困ったジェリーは「電話をかけてきなさい」と事務所の連絡先を教えてしまいます。

 

現実と妄想の間で

さて、ジェリーの事務所の連絡先を入手したルパートですが、ここからは”ルパートの妄想””現実”が入り乱れます。

観ているうちに、「あれ?これは妄想?現実?」とわからなくなってきます。

(ま、大体ルパートにとって、うまくいってる時は妄想、旨くいっていない時は現実なのですが。)

それがラストシーンを不思議な感じにさせています。果たして現実だったのか、と。

 

この感覚は、私の中ではクリストファー・ノーラン監督インセプションに通ずるものがありますね。


インセプション [WB COLLECTION][AmazonDVDコレクション] [DVD]

インセプションのラストは最高ですので是非観て頂きたい作品。

 

行動力だけはピカイチ

ルパートはどこか滑稽で、何やってもうまくいかないのですが、とにかく行動力だけはある、そして失敗してもめげない。(おひとよしではあるんですが)

映画を観ててそれだけは尊敬に値すると思いました。

 

例えば冒頭の車に乗り込んじゃうところもそうだし、ジェリーの事務所に電話をして、ダメなら直接事務所に行くし、事務所にいないと言われれば、そのまま帰ってくるまで待つと言うし。

勝手に別荘にはいくし、挙句の果てには・・・

 

そして、ルパートの部屋は番組のセットよろしくソファーが並べられており、ジェリーなどの等身大スタンディなども置かれている。結構しっかりとした録音機材もあったりする。

 

正直これだけ熱意と行動力があったら成功してるんじゃないかなと思いますが、よほど面白くないか、ツイてなかったか(-_-;)

 

ルパートの夢は叶ったのか?

色々あって番組に出演できたルパート。

その後もデビューして有名になった所で映画は終わります。

果たしてキング・オブ・コメディとなれたのか?

 

しかしこの映画、ルパートがうまくいっている時はすべて妄想。

成功か否か・・・それは私達観客に委ねられています。

 

あなたはどう思いますか?

 

パンプキンじゃねぇ・・・パプキンだ!


おおきなかぼちゃ (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ)

 

アド・アストラ 父を探しに宇宙へ。そして、感情を取り戻す心の旅。

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www.foxmovies-jp.com

youtu.be

 

2019年9月20日「アド・アストラ」公開!!

さっそく観てまいりました!

今年は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」に続いて、ブラッド・ピット2作目。

ryokamizuhara.hatenablog.com

 

監督:ジェームズ・グレイ

出演:ブラッド・ピット

   トミー・リー・ジョーンズ

   ドナルド・サザーランド

   リブ・タイラー

   ルース・ネッガ 他

 

ジェームズ・グレイ監督作品は残念ながら観たことがありません。

「ロスト・シティZ」など撮られているようですね。今度観てみよう。

感想

観る前は、アクションシーンやいわゆる宇宙もの特有の盛り上がりというか、ノリみたいなものがもっとあると思っていたのですが、とにかく静かな作品でした。

主人公は「ロイ・マクブライド」(ブラッド・ピット)。

とあるミッションで太陽系の果てへ向かい、そのまま死んだと思われていた父親「クリフォード・マクブライド」(トミー・リー・ジョーンズが、実は生きているかもしれない・・・。

父と同じく宇宙飛行士となっていた息子であるロイが父親探索の極秘任務をうけ宇宙へと向かいます。

ストーリー自体はそんなに凝ったものではありませんでしたが、この映画のすごいところは、なんといっても臨場感!

映画を観た、というより体験した!に近いです。

 

まるでその場にいるかのような臨場感

映画が始まって、地上から宇宙にまで伸びた”宇宙アンテナ”的な場所(宇宙空間)で作業をはじめるロイ・マクブライド

その時突然”サージ”と呼ばれる電磁嵐のような現象に見舞われ、アンテナの外で作業中だったロイは地球へと落下してしまいます(命綱ないの?というツッコミがありますが・・・、それは後で考察してみます)

その一連のシーンで宇宙から地上をのぞき込むようなカットがあるのですが、ここが観ている自分が本当に落ちてしまいそうになるくらい・・・。

とにかく宇宙の描写が凄く綺麗で、目を引かれます。

 

月での戦闘シーンもすごかった。1/6の重力のため少しフワッとした感じや、音の伝わり具合もリアルに感じます(もちろん、行った事がないので実際はわかりませんが)

 後半宇宙空間のシーンでは、この感じは何だろう?、どこかで同じ気持ちになった事があるなぁ・・・と思ったのですが、それは・・・

 

プラネタリウム!!

 

あの静かな中で星を見てる感じ・・・、いいですよね。

 

静かであるがゆえの緊張感

この映画の特徴のひとつとして、全編通してほとんどBGMがありません。あってもストリングス系の白玉で和音を鳴らす感じの音楽で、ほとんどメロディもありません。

鳴っているのは環境音とか、機械の音などだけ。

ポップコーンとか食べたり、ドリンクをズズっとしたりするのさえ躊躇してしてしまうくらい静か・・・。

 

しかし、それが逆に映画の世界に自分が入ってしまったかのような臨場感や緊張感を生み出していて良かったです。

 

感情を取り戻す心の旅

ストーリーは、”父親を見つけるために息子が宇宙へと向かう”というお話なのですが、

”父親を見つける”事よりも、その過程でおこる”主人公ロイの心の変化”がメインテーマと思われます。

そして、親子の関係や、周りの人とどのように接すればよいのか、そういう事を考えさせられる話です。

 

 ロイは初めは何事にも動じない冷静沈着な人間として描かれています。

最初の地球へ落ちる場面でも、一切慌てることもなくパラシュートを開き生還します。

心拍数も普段と変わりません。

また、妻である「ヘレン」(リブ・タイラー)が別れを告げて、家から出ていく時にさえ取り乱すこともなく平常(を装っている)です。

 

周りから見ればスーパーマンのような男ですが、実際のところは、感情を出さない様、押し殺して生きていて、また他人との関係をうまく築けずにいます。

長い間そのように生きているからか、感情を失ってしまったかの様な状態です。

 

そんなロイが父を探す旅の過程で、事故や事件、戦闘、またはミッションの目的、父親に関する真実を知ったりする中で、ひとつ、ひとつの感情、喜怒哀楽を取り戻していきます。

そして地球への帰還した時のあの表情がすべてを語っています。

親に愛されたい

あくまで任務という形で父親を探す事になった(利用された)ロイですが、心の中では若くして生き別れた父親に会いたい、そして同じように宇宙飛行士となった事を褒めてもらいたい、認められたいと思ったはずです。

自分と母親を置いて、いつ戻ってこれるかもわからないミッションで宇宙へと行ってしまった父親にとって自分は愛される存在だと確認したかったはずです。

 

だからあの場面、ロイが流したたった一筋の涙、言葉にはしないけど”本当はわかってたよ”という声が聞こえてきそうです。

 

リアルだけどリアルじゃない神話のような世界

 この映画の不思議な点として、宇宙の地球や月などの星の描写や、宇宙船はリアルに表現されていると思うんですが、ところどころ「ん?それありえないんじゃない?」と思う場面がちょこちょこあります。

 

例えば最初のロイが地球へ落ちてしまうシーンで、普通は安全対策でせめて命綱くらいつけるよなぁ・・・とか。

火星から海王星へ向かう宇宙船内でトラブルとは言えクルーを殺してしまう事になるとか。

父親は父親でミッションに参加した船員を自分のエゴの為に全員殺してしまっていたりとか。

あげくの果てには、父親の宇宙船から自分の船へ戻る際に、結構な距離があり、なおかつ大量の石や岩が飛び交う中、”鉄の板一枚を盾にして生身で宇宙空間を飛んで行く”とか。

 

それで”突然現実味のない描写がされるこの「感覚」”って何だろうなぁ、と思い返してみると、昔読んだギリシア神話に近いと感じました。

 


完訳 ギリシア・ローマ神話 上下合本版 (角川文庫)

ギリシア神話では、神様や英雄が平気で人を殺してしまったりとか、もちろん神話なので突拍子もない描写がされたりします。

私の読んだ時の記憶では、ファンタジーというよりは、人間のエゴや醜さとかが浮き彫りにされていて、それが逆に教訓になったりします。

また、英語などの語源になっていたり、星座や天体の名前もギリシア神話(またはローマ神話)にちなんでつけられていたりしますね。

 

つまり、この映画「アド・アストラ」はおそらくは全体を通して神話的なストーリーを意識して作られているんではないかと推測します。

主人公ロイは神話で言う所の”英雄”として扱われていて、宇宙の彼方にいる父(自分より偉大だと思われる存在、神と言っても良いかもしれない)に会いに行く。

しかし、ギリシア神話のように、人も殺せばエゴの塊のような神。

そして故郷へと戻ってくる長い旅・・・そんなお話でした。

 

救いとしては、ロイが最後感情を取り戻し、人とちゃんと向き合う事の大事さに気付いた事ですね。

 

まとめ

雰囲気的には、2001年宇宙の旅、あとほぼブラピが出続けているのと、テンション的に、サム・ロックウェルのほぼ一人芝居で話が進む、私が個人的に大好きな作品月に囚われた男などの作品に近いSFです。

好き嫌いは別れそうな感じはありますが、この2作品がお好きな方なら絶対好きなはず!

 


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スペース・カウボーイ

余談ですが、今回「トミー・リー・ジョーンズ」、「ドナルド・サザーランド」が出ているという事で、2人が出演していた宇宙ものである「スペース・カウボーイ」を事前に鑑賞しました。(クリント・イーストウッド監督・主演で2000年公開)

この作品自体は楽しくて、宇宙を再び目指すおじいちゃん達がカッコイイ!

それで、映画のラストはトミー演じるホークの印象的な姿で幕を閉じます。

 

もしかしたらアド・アストラと何か繋がりがあるのかな、と思ったのですが、

ストーリー的にも、時代的にもまったく関係なし!でした(笑)

でも面白い作品なので、観てない人には是非観てほしい1本です。

 


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ブラピの演技もとても良かった!!

この作品は全編ブラピの演技で支えられている、そんな感じがします。

そしてヘルメット越しに魅せる絶妙な表情・・・。

 

とにかく、この映画は劇場で”体験”していただきたい!!

 

 


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それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ


それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ [DVD]

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今(2019年時点)、4歳の娘が一番好きなアンパンマンがこちら、「ミージャと魔法のランプ」

2015年公開され、劇場版としては第27作目との事です。

 

ちょうど今年、ディズニー映画「アラジン」の実写版が公開されたこともあり、ちょっと見せてみようかなと思ったのですが、めちゃめちゃハマってしまい、ヘビロテしております(笑)

 

あらすじ

今作の主役はランプの精霊「ミージャ」。

ちょいと小生意気というか、天狗になっているというか、自分が一番すごい、と思っている感じのキャラクターです。

ランプの世界からやってきたミージャは、ひょんな事からコキンちゃんとクリームパンダちゃんと出会います。

ミージャが出てきた”ランプ ”の中に広い世界がある、という事を信じないコキンちゃんとクリームパンダちゃんを、ミージャが魔法でランプの中の世界に連れていきます。

しかし、その際にミージャの魔法の腕輪が壊れてしまい、外の世界に帰れなくなってしまいます。

どうやらランプ山の”魔法の泉”まで行けば魔法の腕輪を直す事ができるらしい。

ということで3人は魔法の泉を目指して冒険にでかけます。

 

娘のお気に入りのポイント

コキンちゃんにランプが激突!!

物語の序盤、ミージャの乗ったランプがコキンちゃんの頭に激突するシーンがあります。めちゃ痛そうでコキンちゃんの顔がひどい事になっておもしろい(笑)

お菓子の谷

途中で”お菓子の谷”という場所で、「お菓子の魔神」(声:ナイツの土屋さん)が出てきます。

ミージャ達が勝手にお菓子を食べていると、お菓子の魔神が現れ「だーれだ、勝手にお菓子を食べる奴は~」みたいな展開になるのですが、

ミージャとコキンちゃんは「だいたい、食べちゃダメなら、ちゃんと書いておいてよね!」と言いつつ、

クリームパンダちゃんを指さし「・・・って、この子が言ってまーす!」と完全に人に罪を擦り付けるひどい二人(笑)

ここの「・・・って、この子が言ってまーす!」がお気に入りポイントです。

怖い怖いの森

更に進んで行くと”怖い怖い”の森にやってきます。

ここでは怖いものを想像してしまうと実際に現れてしまう森です。

コキンちゃんが「考えちゃダメなんだね、例えば目が一つで・・・口が耳まで裂けていて・・・怖い大男の事とかー!!」

というと、実際にお化けみたいな奴が出てきて追いかけられます(笑)

このコキンちゃんの「目がひとつで・・・」のくだりを一緒にマネするのが好きみたいです。

ばいきんまんお相撲さん!

ランプの中に入ってしまった、クリームパンダちゃん達を助けるためにジャムおじさん達はアンパンマン号に乗り、アリンコキッドの力で小さくなってランプの世界へ行きます。

それを観ていたばいきんまんは、”魔法の泉”の事を知り、その力で強くなって今度こそアンパンマンをやっつけてやると妄想するのですが、その時の姿がなぜかお相撲さん。

これが面白かったみたいですね(笑)ばいきんまんお相撲さーん!

アンビリーバボーですね

ホラーマンの「アンビリーバボーですね」

4歳娘はまだちゃんと言えず「アビビバボーですね」みたいになってます(笑)

まじんばいきん

終盤、結局「ばいきんまん」が魔法の泉の力によって「まじんばいきん」と化します。

このばいきんまんはめちゃくちゃ強いです。

なんてったって、アンパンチはもとより

トリプルパンチが効かない!!!

こんな凶悪なばいきんまんはなかなかお目にかかれません。

(何というか、MCUでいえばサノス感がします)

 

しかも、まじんばいきんの魔法によって仲間が次々に”ランプ”の姿に変えられてしまいます。

いつもどおり、アンパンマンの顔がへこんで力が出ない絶対絶命のなか、ジャムおじさんたちは新しい顔を作ります。

ミージャ、コキンちゃん、クリームパンダちゃん達3人が力を合わせて、魔法の泉の最後に残った1滴で魔法を使います。

魔法の絨毯みたいなものがでてきて、それに乗った3人が、出来上がった”顔”をパスしながらアンパンマンに新しい顔を届けます(ここもなんかエンドゲーム感あり)

で、最後はアンパンマンばいきんまんの魔法の元である”黒いランプ”を破壊してみんなが元に戻ります。

 

ここのランプがクルクルクル・・・と回って、ポンッ!と戻るところが娘のお気に入りです。ばいきんまんも最後は普通の姿に戻ります。

 

アンパンマンたいそう

♪もし、自信をなーくして・・・

話の途中で3人が行き詰ったりしたときに、クリームパンダちゃんが「アンパンマンたいそう」を歌いだします。

親子で一緒に歌うとより一層楽しめますね。

 

と、いうわけで、子供はもちろん、親も楽しめる「ミージャと魔法のランプ」。

今日は何見ようかな、ちょっと迷った時は見てみて下さい。

おすすめです!

 

なんじゃもんじゃ なんじゃもんじゃ ミージャ!!

  

無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番 BWV1003

私がバッハの作品の中でもとりわけ衝撃を受けた作品の一つが無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」

何年かの間、車に乗るときは必ずこの曲を聴いていた時期があります。

(ドライブに良く合います・・・私だけ?)

今でもたまに聴きますし、まったく飽きない曲です。

ソナタとパルティータがそれぞれ第1番から第3番までで合計6曲あります。

 

その中でも多分一番聴いているのは「無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番」です。

 youtu.be

ヴァイオリンの音色が美しすぎる・・・。

 

無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番は、

1.Grave

2.Fuga

3.Andante

4.Allegro

の4曲構成です。

 

3つの無伴奏ヴァイオリンソナタは、どれも同じように4曲セットで「ゆっくり・速い・ゆっくり・速い」の組み合わせで、2曲目に”フーガ”が置かれています。

 

まず、このソナタ第2番に限らずですが、この無伴奏ヴァイオリン”を聴いて驚くのは、「え?これ本当にヴァイオリン1挺で弾いているの?」って事です。

私はこの無伴奏に出会うまでは、ヴァイオリンってひとつの旋律しか奏でる事が出来ない楽器だと思ってたんです。

例えば、フルートや、オーボエ、もしくは一人の歌手と言っても良いかもしれませんが。

それがなんと2音や3音同時に音が出ているではないですか!

ギターやピアノなら和音を鳴らす事は当然の事ですが、それがヴァイオリンでできるというのが衝撃でした。

 

実はヴァイオリンには重音という演奏方法があって、2弦同時に弓を当てて音を出すことが出来るんですね。

ヴァイオリンは弦が4本ありますから、例えば3、4弦を重音で鳴らし、素早くずらす様に1、2弦を重音すれば、4和音までほぼ同時に鳴らしているように聴かせることが出来ます。(ギターで言えばクイックアルペジオに近いでしょうか?)

私はヴァイオリンはまったく触ったことも弾いたこともありませんので、正確ではないかもしれません。あしからず・・・

 

ただバッハが普通じゃないのは、ヴァイオリン一挺で対位法をやってる事です。

つまり、単純にいえば、ひとつのヴァイオリンでふたつ(以上)のメロディを奏でているのです。

 

1曲目のグラーヴェはとにかく美しい。

短調でちょっと重々しいのですが、とにかく美しい。

何度か聴いてるうちに魅力にハマります。

  

2曲目のフーガは最大の山場というか、ハイライトです。

しかしながら長い(8分ぐらい)のではじめて聴く場合は最もとっつきにくい曲(笑)

ただフーガの曲の作りを解ってくると、聴けば聴く程好きになってきます。

私はこのフーガがとにかく好きです。

まず最初に主題の旋律が提示されます。フーガはその旋律が何度も出てきますのでそれを追いかけながら聴いていればあっという間に終わってしまいます。

 

この4曲のなかで一番とっつきやすいのは3曲目のアンダンテ

初めはこの曲から入ると良いかもしれません。


Sonata No. 2 in A minor, BWV 1003: Andante

私は、このセルジウ・ルカのCDを聴きまくってました。録音は古いのですがなんとも温かみがあって好きですねぇ。試聴できます。

 

曲自体とてもシンプルですが、とても美しい曲です。

そして常に低音部とメロディを同時に弾いているのがわかると思います。

ソロギターのモノトニックベースみたいな奏法ですね(実際ギターでも弾けますし、弾きやすい)

 

4曲目はアレグロ

この曲は重音を使わずに単音で弾いているのですが、音を上下に振り分けさせることで、2声(ふたつのメロディ)のように聞こえたり、あるいは協奏曲のような掛け合いに聞こえたりする不思議な曲です。

とにかく速い、そして切れ味良く締めてくれます。

 

私個人的にはセルジウ・ルカの演奏が好きで、おすすめです。


Bach: The Sonatas & Partitas For Unacccompanied Violin

 

あと無伴奏ヴァイオリンは、クラシックギターのレパートリーとしてもよく弾かれます。

鍵盤曲、ましてや管弦楽などは音数が多いですので、ギターで弾く場合はギター用に編曲したり、二重奏などで演奏する必要がでてきます。

しかし無伴奏の場合はヴァイオリンのソロ曲ですので、ギターでもほぼ原曲と同じように弾くことが出来ます。

ですのでクラシックギターをやる人には定番と言っても良いかもしれません。

というわけで、ギターを弾く人にもおすすめです。

ただめちゃくちゃ難しいですが・・・

 

ソナタ第2番のギター版だとこのような感じです。

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私はこちらの楽譜で練習しております。

原曲に忠実で、原曲にない低音を付け加えたりがなく、そして全曲原調で弾けます。

ただ私の腕ではフーガやアレグロを弾ける気がしない(笑)

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド これはタランティーノ流おとぎ話。そしてディカプリオとブラピが最高!!


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド オリジナル・サウンドトラック

 

クエンティン・タランティーノ監督作品。

2019年8月30日に日本で公開始まりました。

今年、気になっていた作品の一つでしたので、さっそく映画館へ行ってまいりました!

 

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*以下ネタバレを含みますので、まだご覧になっていない方は注意してください。 

 

 

感想

まず、良かった。

ただ、面白かったー!!、すごかったー!!、という感じではなく、じんわりと良かった。

観終わった後に思ったのは、とにかく優しい、優しさにあふれているなぁ、という感じ。

なるほどこれは確かに「ワンス・アポン・ア・タイム・・・(昔々あるところに)」だなと思いました。

上映時間は、約2時間40分。ちょい長いかなぁ、と感じるも、タランティーノ監督作品はいつもこのぐらいの長さですね。

 

正直に言えば、いつものタランティーノ節”を期待して観に行ったので、肩透かしを食らった感はあります。

しかしながら、観終わって時間がたつと、やっぱりじんわりと良かったと思えてきます。

 

そして何よりも、レオナルド・ディカプリオブラッド・ピットのコンビは最高だったと言わざるを得ない!!

この二人を観てるだけでも充分楽しいし、こんな映画他にはありませんから!

 

舞台は1969年ハリウッド

当時のハリウッドという街、そして映画業界やヒッピーなどのカルチャー等が描かれています。

インタビュー等によればCGなしで街並み等を再現したらしく、実際に見たことがなくても、まるでその時代のハリウッドに行ったような気分になれます。

物語は実際にあった、女優シャロン・テートの殺害事件を絡ませながら展開していきます。

これから観に行く方は、ぜひどんな事件だったか予習しておく事をおすすめします。

ja.wikipedia.org

 

 リック・ダルトンレオナルド・ディカプリオ

 ディカプリオが今回演じるのは、ピークを過ぎた落ち目(と自分では思っている)の俳優「リック・ダルトン

以前はトップスターだったものの、最近では悪役のやられ役だったり、ヨーロッパへ行ってマカロニ・ウェスタンをやれと言われたり(リック的には恥?のようです)して自信を無くしてしまっています。

リックは感情の起伏が激しく、泣いたり、笑ったり、ブチ切れたり・・・色んな姿を見せてくれます。

それが楽しくもあり、なんともディカプリオと完全に同化する程のハマり具合。

舞台や設定上、この映画の中では、映画や映画の撮影シーン、またはTV番組などが頻繁に流れるのですが、その中でもリックが色んな役を演じていますので、そういったところも見どころで、楽しいですね。

 

中でも一番グッとくるのは、劇中の西部劇の撮影シーン。

撮影の前日、セリフも練習し覚えたが、どうやら酒を飲みすぎ・・・、しかも当日には咳が止まらず風邪でもひいている様子。

そして当日のとあるシーン。ここも途中までは迫真の演技だったのですが、良いところでセリフを度忘れしてしまいます。

自分のトレーラに帰って、自分の情けなさにキレまくるリック。(ここも最高に笑えます)

次の撮影の合間に、共演する子役の女の子(ジュリア・バターズ)と出会います。

まぁ、この子がものすごい出来る子というか、演技に対して超真面目に考えているキャラクター。

それで、リックはこの子と接する事で、自分の演技に対して、反省というか思い直します。

 

そして、次のシーン。その女の子を人質に取ってリックがほぼ一人で話す場面があるのですが、ここのリックの演技が(=ディカプリオの演技が!)最高にグッときました!!(言葉では伝えられないので、ぜひ映画をご覧ください)

 

以前は2枚目俳優というイメージだったディカプリオも、最近はアカデミー主演男優賞も取りましたし、名実ともに演技派俳優になった感がありますね。

タランティーノ作品では、「ジャンゴ」に出演しています。

この時の演技も素晴らしかったですね。

つかあのシーンが怖かった・・・。 

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ジャンゴ 繋がれざる者 (吹替版)

 

クリフ・ブース(ブラッド・ピット

そして、もう一人の主役「クリフ・ブース」ブラッド・ピットが演じています。

クリフはリックのスタント・ダブル(専属のスタントマン)であるばかりか、車の運転や雑用などもこなす相棒であり親友。

リックが感情を爆発させる性格なのに対して、クリフは恒にクールという対照的なキャラクターです。

また当時のブルース・リーと喧嘩しても負けないくらい強い!(という設定)

リックは豪邸に住んでいるのに対し、クリフはトレーラーハウスで愛犬のブランディと質素な生活をしています。 

まー、とにかくブラピカッコいい!!とても50歳を超えてるとは思えませんね。

 

クリフはリックの撮影の間に、ヒッチハイクをしていたヒッピーの女性をとある牧場まで送るのですが、そこはシャロン・テート殺害事件をおこすカルト集団であるチャールズ・マンソンの一味が集団生活している「スパーン映画牧場」でした。

クリフは以前撮影でこの牧場に来たことがあり、牧場主のジョージを知っていましたが、現在はヒッピー達が陣取っています。

ジョージの安否が気になったクリフは「直接会いたい」と言いますが、ヒッピー達は「今は寝ているから駄目だ」と言います。

それでも強引に乗り込んでいくクリフ・・・いつ何が起こってもおかしくない緊張感・・・。

結果は是非本編を観て頂きたい。

 

ブラッド・ピットも過去に「イングロリアス・バスターズ」でタランティーノ作品に出ています。こちらも楽しい作品でしたね。

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イングロリアス・バスターズ [DVD]

 

シャロン・テートマーゴット・ロビー

今回の映画の最重要人物が、実在した女優である「シャロン・テート」。

そして彼女が、チャールズ・マンソン一味に殺されてしまった殺害事件

この実際に起こった事件当日の1969年8月9日へ向けて物語が進んでいきます。

 

映画監督ロマン・ポランスキーと結婚したシャロンはリックの家の隣に引っ越してきます。

お隣さん同士なのですが、リックやクリフとはほとんど面識がありません。

物語中もリックやクリフの話とは別に、彼女がどのような人だったか、また彼女の周りの人達が少し描かれている程度です。

自分が出演した映画 「サイレンサー第4弾 破壊部隊」を映画館で観る、というシーンでは自分の登場場面(映画内では本物のシャロンが出ている)で笑いながら観ているシャロンをみると、かわいらしい人だったんだなぁ、というのが伝わってきます。


サイレンサー 第4弾 破壊部隊 [DVD]

 

そして徐々に近づく1969年8月9日。 

物語の結末

前述のように、リックとクリフの話と、シャロンの話は最後までほとんどまったく交差しません。

しかし事件当日の8月9日。

この日、ヨーロッパに出稼ぎに行っていた(結局行った)リックとクリフはアメリカに帰ってきました。

しかもリックはヨーロッパで結婚して奥さんも一緒です。

しかし結婚し、これから先の見通しも悪いリックは、これからはクリフを雇うことが出来ないと告げます。

この場面のナレーションで語られるように”兄弟以上、夫婦未満”の二人は今夜は飲み明かすしかありません。

 

余談ではありますが、このナレーションを聞いたときに、「あぁ、二人はホントに親友同士で、固い絆があるんだな」と納得。

ここまでは、ちょっと疑っていたんですよ、クリフは絶対リックに対して不満があるって。だってこういうのは普通は仲違いしますよね?ましてやタランティーノですよ??

個人的になんだかほっこり優しい気持ちになるポイントでした。

 

それはさておき、そんな中マンソンファミリーであるテックス達がシャロンの住む家を襲撃しようと車でやってきます。

車のマフラーが壊れているせいか、夜中に爆音が鳴り響いています。

その音にリックがブチ切れます。テックス達に切れまくりながら喚き散らします(笑)

その結果、一度シャロン宅を襲う事をやめて引き返すのですが、リックが有名な俳優だと気付いた事から標的をシャロンからリックに切り替えます

もちろんクリフもリックの家にいるのですが、以前手に入れていたドラッグ漬けのタバコを吸ってラリってしまいます。

 

そこへ侵入してきたテックス達マンソン一味・・・。

 

ここから先はタランティーノお約束の残虐暴力シーン!!(待ってました感!)

意識もうろうとしているクリフと愛犬ブランディがやりすぎなくらいに敵を痛めつけます。

そして、最後はリックの火炎放射器で〆です。

犯人達は若干かわいそうですが、完全に入る家を間違えました(笑)

 

そして、シャロンは・・・、歴史が変わった!

 リックがブチ切れて、犯人達が標的をリックに変え、返り討ちにあった事で、結果的にシャロンは殺されずに済みました

そしてこの夜初めて、リックとシャロンは出会う事になります。

二人は、本当なら”8月9日にシャロンが殺される”という事は知りません。

知っているのは私達観客のみ。

なんだか不思議ですが、このラストにたどり着いた時に、救われたシャロンを見てなんだか優しい気持ちになりました。

最後にタイトル「once upon a time...」と出るところも絶妙でしたね。

 

タランティーノ流おとぎ話

つまりこの映画はタイトル通り、タランティーノが作ったおとぎ話と思って良いでしょう。

 

昔々、ハリウッドにリック・ダルトンとクリフ・ブースという男がいました。

隣の屋敷にはシャロン・テートというお姫様が住んでいました。

マンソンという悪者がシャロンを殺そうとやってきますが、偶然リックがブチ切れて、クリフはラリってこの悪者をボコボコにやっつけて、お姫様を救いました。

めでたしめでたし。

 

という感じでしょうか(笑)

 

まとめ

というわけで、感想を書いていると、また観に行きたくなってきました。

今までの”タランティーノっぽさ”とは少し違うけど、やっぱりタランティーノ

ディカプリオとブラピのコンビも最高だし、マーゴット・ロビーも可愛らしかった。

あと、映画内のリックが悪役演じたあの映画を観てみたい!

タランティーノ監督1本作ってくれませんか?

 

そして、タランティーノは映画10本撮ったら監督を引退すると言っています。

今回で9作目という事で、宣言通りならあと1本しか観れません。

私の完全なる夢としては、今までの作品に出てたキャスト全員集合してほしい!!

 

レオナルド・ディカプリオ

ブラッド・ピット

サミュエル・L・ジャクソン

ジョン・トラボルタ

ジェイミー・フォックス

ティム・ロス

ハーヴェイ・カイテル

ユマ・サーマン

スティーブ・ブシェミ

and

クリストフ・ヴァルツ

 

どうでしょう!?

 

という事で、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」おすすめです!!