ryokamizuhara’s diary

とある書店員の雑記。人間関係の悩みや、書評、映画、そしてBach。5歳女児の父。下手っぴギターが趣味。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム よくもやってくれやがったな!ミステリオ!! *ネタばれあり


Spider-Man: Far from Home

 

www.spiderman-movie.jp

 

2019年6月28日、世界最速公開された「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」映画館にて観てまいりました!

 

*この記事には「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」及び「アベンジャーズ/エンドゲーム」及び「キャプテン・マーベル」あたりのネタばれを含みます。

まだご覧になられていない方は注意してください。

youtu.be

 

 

率直な感想

めちゃめちゃ面白かった!

スパイディ最高!!

 まるでテーマパークのアトラクションのような、ジェットコースター青春ムービー。

今回はとにかくアクションシーンがカッコよかった!

ピーターの成長、ハッピーとの関係、MJとの恋愛、いろんなものが詰まってました。

 ヨーロッパのいろんな街並みも見れてちょっと旅行でもした気分。

 

そしてなんといっても、ミステリオ! 

ミステリオの存在が映画を何倍にも面白くしてくれました。

エンドゲーム後の世界 

公開前から、MCUのフェーズ3は「アベンジャーズ/エンドゲーム」ではなく、本作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」で締めくくりになると言われていました。

エンドゲームは過去のMCUの集大成的な作品でしたし、すごいスケールでしたし、人類が半分消えて、また復活して、しかもあの人は死んでしまって、あの人もあんな事になって、そりゃまぁ世界は大変な事になってしまいました。

その後の世界を描くとなったら一体どんな展開になるんだろうか、予告では「別の世界」とかなんとか言ってるし、色々考えてしまったのですが・・・。

 

物語が始まってすぐにピーターが通う高校の「校内ニュース」という形でインフィニティ・ウォー、エンドゲームで起きたことをコミカルに説明してしまいます。

今の世界は、指パッチンで消えなかった組と消えた組がいて、年齢が兄弟で逆転しちゃったりしてるけど、学校とちゃんとあるし、世界も普通に戻ったよ、みたいな事がわかります。

(このニュース内でエンドゲームで一切出番なしだったヴィジョンがちゃんと出てきたのがちょっとうれしかった(笑))

この説明によって、超大作だったエンドゲームはうまい具合に、あっさりと幕引きされ、スパイダーマンの話に切り替わります。

 

敵なの?味方なの?ミステリオ!

 今回、物語を一番面白くしたのは、間違いなくジェイク・ギレンホール演じるミステリオ(クエンティン・ベック)です。


Spider-Man vs. Mysterio (Marvel Paperback) (German Edition)

 ミステリオはスパイダーマンではお馴染みのヴィラン(敵)なのですが、予告を見るとピーターと仲間になるという描写が・・・。

 本編でも、ヴィランとはわかっていても、もしかしたら味方なんじゃないか?と思いながら観ていました。(ここでもうミステリオの術中にはまっている)

ミステリオを信じてしまう、その要因はなにか?

 

エレメンタルズとの戦いがカッコいい

まず、前半のエレメンタルズとの戦闘がとにかくカッコいい。

ここでは完全にミステリオはヒーローとして描かれています。

後に、これはすべてミステリオ(とそのスタッフ達)が作ったホログラム映像だということがわかるのですが、映画の中だけではなく、観客である私たちも同時に騙しにかかっています

 

別アース(世界)からきた

 ミステリオはピーターやニック・フューリーに「自分は別の世界からやってきた」と話します。

普通に考えればありえない事なのですが、アメコミの世界では別アース(世界)があることは当たり前になっています。

ここでもアメコミファンを騙しにかかっています。

そして、「別の世界のミステリオ」はもしかしたらヒーローなんじゃないか?と思わせられます。

 

ジェイク・ギレンホール

あとはジェイク・ギレンホールの演技力。

「ジェイクの演技」と「ミステリオの演技」はなんというかシンクロしていて、映画内でミステリオはピーターやニック・フューリー、はたまた世界を騙すためにまさに演技をしているのですが、ジェイクは、ミステリオという役を通じて私達観客をも騙す演技をしています。

 

そしてそれが出来てしまうのは、ジェイク・ギレンホールの演技力と、観ている人を虜にする魅力に他ならないと思います。

 

イーディス 

今回のキーアイテムとなるのは、ピーターが今は亡きトニー・スタークから受け取った眼鏡型デバイス「イーディス」


Spider Manクラシックレトロ四角眼鏡Tony Stark金属製の男性と Iron Manサングラス

 このイーディスとは、アイアンマンでいうところの、「ジャーヴィス」や「フライデー」、1作目スパイダーマン:ホームカミングの「カレン」的なAIです。

あのトニーの作ったものですから、何でもできます(笑)

世界のシステムも乗っ取れちゃうし、ドローンを使って攻撃もできちゃう。

 

ヒーローとして周りから過度な期待をされつつ、しかも良い結果がだせず自信のないピーター。

そこへ現れたヒーロー(演じる)ミステリオ。

ピーターは、トニーから受け継いだイーディスを自分が持つべきなのか迷います。

 

酒場でのネタばらし

ミステリオが「一杯やろう」とピーターを誘った酒場での場面。

ピーターがミステリオを信じ、彼にイーディスを託し店を出てからの・・・

 

ニヤリ

 

そして、ホログラムが消えていき、現実の世界に戻っていく・・・

うわぁぁぁぁぁぁぁ、やっぱり敵だったかー!

よくもやってくれやがったな!!

 

トニーに恨みを持つ、かつて「スターク・インダストリー」で働いていたスタッフと、

自身も自分の開発したものをこき下ろされ恨んでいたミステリオが結託し、復讐を企んでいたんですね。

 

ピーターが万能なAI「イーディス」を持っている事を知ったミステリオは、それを奪うためにピーターをうまいこと騙し入手してしまいます。

 

 スパイダーマン VS ミステリオ

ひょんな事から、ミステリオの本性に気付いたピーターはイーディスを取り返す為に戦う事に。

ミステリオとの戦いは2回ありますが、これが今までのMCUではなかった表現でとても新鮮でした。

 

1戦目

ミステリオはホログラム技術を使い、ピーターに嘘の空間を見せます。

この時ピーターはスパイダーセンス(ピータームズムズ)を失っていた為、ミステリオの作り出した虚偽の世界にまんまと騙され、最後は電車にドーン(ここはびっくりしました)

 

この戦いはアトラクション的で、見ている私もピーターと同じ気持ちで騙されまくって楽しかった。

(現実のアトラクション作ってくれませんかね、USJ。もしくはディズニーになるのか?)

 

2戦目

ドローンとのバトルやら色々あっての最終決戦のリベンジの2戦目はタワーブリッジ

1戦目と同様、ホログラムの世界を作り出すミステリオ。

 

集中するピーター・・・そして

 

「こい、ピータームズムズ」

 

このシーンがめちゃカッコよかった!

ムズムズはどうかとも思いますが(笑)

 

スパイダーセンスの復活したピーターにはもう幻は通用せず、次々とドローンを破壊していき、ミステリオへとたどり着く。

最後の最後までピーターを、世界を、いや観客すらも騙してきたミステリオ

最後にこんな事をいいます。

 

「世界には信じるものが必要だ。人はなんだって信じる」

 

ミステリオのこの言葉だけは真実だったかもしれません。

これはやはり映画やコミックを見ている人たちへのメタ的な発言と取って良いでしょう。心にグサリと刺ささりました。

 

小ネタ

今回はMCUならではの小ネタも沢山あって笑っちゃうシーンも多かったです。

ハッピーの盾を投げるシーンとか、キャプテンの盾とソーのハンマー。

新スーツを作るピーターがトニーと重なるあのシーン、そして音楽。

 

ニック・フューリーも良い味出してました。

J・K・シモンズ

そしてタロス!

 

まとめ

とにかく今回はミステリオに騙され続けました。

映画の中だけでなく、それを観ている人たちすら騙そう騙そうとしてくる恐ろしい1作です(笑)

ミステリオがすごい好きになりましたね、そして最後はホントに死んでいるのか?

もしかしたらー・・・。

 

ピーターも今作を通してヒーローとして成長し、これからどうなっていくのか?

 

ジョン・ワッツトム・ホランド版「スパイダーマン3」やりますよね??

頼みますよ、マーベルスタジオ&ソニー!!

 

そして新たな展開になるであろう、フェーズ4も楽しみです。

 

DVD&BDも発売中! 

 

 


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