リミット・オブ・アサシン(原題:24 Hours to Live)イーサン・ホークが観れる!それでOK!
ずっと見ようと思いつつスルーしてしまっていた映画「リミット・オブ・アサシン」を観ました。
監督はブライアン・シュメルツ。
聞いたことないですが、過去に「ヒーロー・ウォンテッド」という作品を撮っているようです。
主演は我らがイーサン・ホーク!
ルドガー・ハウアー(ブレードランナーのレプリカント)調べるまでわからんかった・・・。ポール・アンダーソン(シャーロック・ホームズ シャドウゲーム モラン大佐)などなど。
観る前は邦題の「リミット・オブ・アサシン」から、
アサシンの限界?究極のアサシン?
と変なイメージだったのですが、原題が「24 Hours to Live」だと知り、タイムリミットものだと理解。タイトルって大事ですね。
ざっくりしたあらすじ(ネタばれあり注意)
「レッドマウンテン」という裏で世界を牛耳る組織のトップエージェントであるトラヴィス・コンラッド(イーサン・ホーク)は現在休業中。
妻と子供とは死別しており罪の意識にさいなまれている。
そんな中、レッドマウンテンを内部告発しようとするエージェントを、インターポールの女性捜査官リン(シュイ・チン)が護送中に襲撃される。
だが、リンとエージェントは何とかその場を逃れ、行方をくらましてしまう。
そこで レッドマウンテンは内部告発者を消すために、トラヴィスに協力を求める。
復帰したトラヴィスはリンと接触し、内部告発者の居場所を携帯から盗みだすが、それに気づいたリンと銃撃戦になり・・・
そして殺されてしまう。
えーーーーっ!って感じですが、実はこの映画ここからが本番でした。
レッドマウンテンは人体蘇生技術を研究していて、トラヴィスはその技術により生き返させられる。
死ぬ前に入手していた内部告発者の居場所を聞き出すために。
しかし、この蘇生技術には問題があった。
生きていられるのは”24時間”だけ。
組織からも用済みとされてしまったトラヴィスは残された時間をどう生きるのか!?
感想
というわけで、この映画は少しだけSF的な要素があります。
死んだ人間を24時間だけ生き返らせる事ができる技術があります。
この設定の良いところ(なのか)は、良いことをしても、何かを解決しても、24時間経つとトラヴィスはとにかく死ぬという事です。
通常のタイムリミットものは、何時間以内に何かを解決すれば世界を救えるとか、命が助かる、といったストーリーが多いですが、この映画は結果いかんに関わらずトラヴィスは死ぬ事が決まっています。
ですので、誰かの為にとか、世界の為に、といった理由ではなく、あと24時間しか確実に生きられないけど、この時間をどう生きるか?
というトラヴィス自身の問題であり、意思の話でもあります。
とにかくイーサン・ホークが良い!
「いまを生きる」「ビフォア・サンライズ」「6才のボクが、大人になるまで。」
順番に見ていくと徐々に歳をとっていく姿がみれて面白い(笑)
今では立派なオジサンと化しましたが、今は今でカッコいいですね。
イーサン・ホークというだけで、1本映画観れますね。
今回はヤサグレて、くたびれた感が出てていい味出してます。
「いまを生きる」はぜひ観て頂きたい一本。
アクションが良い!
単純にアクション映画としても良いと思います。
中盤に入ってからはラストまでテンポよくアクションシーンが続きます。
バンバン殺していく系ですかね。
正直突っ込みどころはあるけど話も良い
そして、おそらく一見この派手なアクション映画の本当のテーマは家族。
トラヴィスの失ってしまった家族、特に息子への思い。
妻の父親である義父との関係。
トラヴィスの親友で、組織でも同僚であり、敵対してしまう事になるジム(ポール・アンダーソン)とその家族。
捜査官リンとその息子。
リンの子供がトラヴィスを行動させる一つの動機になったりしています。
そもそもあらすじを読んでいただければ解るように、レッドマウンテンという悪の組織に属していた以上、トラヴィス自身も悪人といってもよいでしょう。
家族を失ってしまったのも自業自得なんじゃないかな、と思うところもありますけど(汗)
とにかくサクッと観れて、アクション満載で面白い!
これからもイーサン・ホークの出演作品は要チェックです!
Roland Rubix22 USBオーディオ・インターフェース
オーディオ・インターフェース「Roland Rubix22」買いました。
先日PCを買い替えて、XPからWindows10になり、スペック、環境などは良くなったのですが、それに伴い今まで使っていた、一部のアプリや機器が使えなくなってしまいました。
ryokamizuhara.hatenablog.com
その中で一番困ったのが、音楽制作で使っていた「Roland Sonic Cell」というハードMIDI音源のWindows10用ドライバがなかったという事。
今はDAWといわれるPCのみで音楽制作の環境を作る事が普通ですが、
私の世代だと「SC-88」「SC-8850」みたいな外部に取り付ける音源を使用しておりました。
「Sonic Cell」はRolandが発売した、一般向けとしてはおそらく最後のMIDI音源で、それ以降はMIDI音源は作られていないと思われます。
*「INTEGRA-7」という音源がありますが15万円前後するので、さすがにプロの方々向けでしょう・・・ほしいけど。
さらに、この機器にはオーディオ・インターフェース機能がついており、PCとつなぐ事で、スピーカーへの出力と、ギター、マイクの入力等ができます。
前のPCでは、このSonic Cellからスピーカーをつないでいて、通常のPCでのサウンドとMIDI(Sonic Cell+SC-8850(MIDI PORT接続のSC-88))を再生した音も両方混ぜて流すことが出来ていました。
一種のミキサー的な役割もはたしていたのですが、Windows10対応ドライバが無いために Sonic Cellのオーディオ・インターフェースとしての機能は使えなくなりました。
問題点は3つ。
で、1に関しては、MIDIを再生するだけならば、「Roland UM-ONEmk2」というMIDIインターフェースがあり、3000円程で購入できます。
Roland ローランド MIDIインターフェイス UM-ONEmk2
評価も良かったので、買おうかと思ったのですが、
結局、作った曲を最終的に録音するわけで、そうすると別途録音環境を考えなければなりません。(PCに付いているのサウンドボードでもまぁ録音できるとは思いますけど・・・)
それでやっぱりそれなりのオーディオ・インターフェースがほしいな、と思い候補に挙がったのが、「Steinberg UR22mkⅡ」。
Steinberg スタインバーグ 2x2 USB2.0 24bit/192kHz オーディオインターフェース UR22mkII
評判も全体的によくて、価格もそんなに高くない。
実質YAMAHAの子会社という事なので、安心感もある。
そしてMIDI PORTがあるので、Sonic Cellを接続することが出来る。
Sonic Cellからの音声出力をSteinberg UR22mkⅡに入力してやれば、スピーカーへの接続と、録音などもできるとポチリかけましたが・・・。
よくよく見ると入力系統は2系統あるのですが、どうやらステレオ録音には対応してなさそうです。
モノラルの音声を左右別で録音して、パンを振りなおせば一応ステレオになりそうですが、さすがに手間なのと、普段使いが困難です。
あと、どうやらヘッドフォン出力もモノラルのようですね。
ただ、私のようにMIDI音源という過去の遺産を使わない方には、おそらく良いものだと思います。
そこで最終的に浮上したのはやはりRoland。
「Roland Rubix22」
ローランド USBオーディオインターフェイスRoland RUBIX-22
「Steinberg UR22mkⅡ」とスペック的にそんなに違わないかなと思いますが、
こちらは入力がステレオ(INPUTにL、Rがある。スイッチでモノにも切り替えれる)に対応しており、もちろんMIDI PORTもある。
ということで、これにMIDI音源の出力をつなげば、スピーカーも録音もOKそう。
少しお高いですが、購入に至りました。
今現在、接続して使っておりますが問題なく使えてますし、満足しています。
ボリュームのつまみが、スピーカー出力とヘッドフォン出力と2つあるのも地味に使いやすい。
これであとは、今まで使いなれていたソフトも使えなくなってしまったので、
代わりを探さないといけないけど、どうも使いにくくて。
慣れるまで少し手こずりそうです。
Windows XPからようやくPCを買い替えた話
一体何年使い続けていただろうか。
2014年4月8日にサポート終了して早5年・・・
IEでYoutubeが再生できなくなり、Chromeを導入。
しかしChromeもXPのサポート終了し、ついにはNetflixも観れなくなり(笑)
もちろんセキュリティ上の問題もあり、
ついにWindows XPに別れをつげ、新しいPCを買いました。
もともと自作PCを使っていたので、今回も自分で組むという事も考えたのですが、
流石にXP時代とは規格も変わったりして、勉強しなおすのもめんどくさいし、万が一失敗すると出費がかさむ・・・。
そもそも本当にPCが好きな人達は、最新パーツが出るたびに買い替えるわけで。
私はそういうタイプなら、いまさらXPだとかそういう話にはなっていないでしょう(笑)
ただ、そうはいってもメーカー製のPCは少し値が張るし、拡張性がちと不安です。
自作PCの良いところは、何かのパーツが壊れても交換が容易だったり、メモリやHDDの増設、グラフィックボードの取り付けなどの拡張性が高い所にあります。
色々調べてみると今はBTO(Build To Order)パソコンというものが販売されています。
これは自分で組み立てなくていい確かな知識と技術を持つ業者さんが組み立てくれる自作PCと言って良いでしょう。
しかもカスタマイズも可能。
というわけで何とも自分向きです。
BTOパソコンを販売している業者さんは色々あったのですが、候補としては
あたりで検討しました。
それぞれ良いところがありました。
ドスパラ・・・早いと当日出荷、値段もそこそこお安い。
フロンティア・・・セールを常にやっていてとにかくお得。
今回は予算があまりなかったのですが、「Intel Core i5」か「AMD amd ryzen 5」搭載で5万円台だと、ドスパラかフロンティアの2択でした。
フロンティアのがスペック的に少し上だったですが、出荷に7日程かかる。
ドスパラは当日出荷。
迷いましたが今回はドスパラで買いました。出荷が速いのはやっぱりありがたいですね。
届いた商品は梱包も丁寧にされてて、起動も問題なし。
そしてSSDドライブなので起動が速い!
Windows10の進化に浦島太郎状態・・・
問題は今まで使っていたアプリケーションの一部が使えなくなってしまった事と、
音楽制作で使用していた機器のwindows10用ドライバが無いため別の方法を考えなければいけなくなった事。
お絵描き用のソフトも探さなければ・・・
ほしい・・・けど今は予算がない(泣)
まぁ、この機会に色々と一新しておくのも悪くはないかな。
フランス組曲 第1番 BWV812
昔打ち込みした「フランス組曲 第1番 BWV812」をyoutubeにアップしました。
”打ち込み”とはPCを使って音符を入力していき音楽を作る事で、
いわゆるDTM(デスクトップ・ミュージック)ですね。
で、その時に使った楽譜がこちら。
なぜ打ち込みしようと思ったかといえば、バッハの音楽の作りを勉強(と言うほど大げさではないけど)してみたかったからです。
いわゆる”写譜”的な作業です。
バッハの時代にはもちろんコピー機なんてありませんし、楽譜を書き写す作業と言うのは一つの勉強法だったみたいです。
あと、私は当時ホントに楽譜が読めませんでしたので、その訓練にもなるかなぁ、てのもありました。
かろうじてわかる”ド”の位置から順番に数えていくしかないという(汗)
そして♯やら♭、トリル、プラルトリラー、モルデント等など・・・。
このフランス組曲を打ち込み始めた時は「フランス組曲の演奏」を聴いてない状態でした。
ですので、打ち込みしながら曲を聴いて、覚えていくという感じでした。
だから曲が出来上がって行くのがすごく楽しかった(笑)
それはともかく、バッハの”組曲”というのは、基本的に舞曲のセットになっています。
今風に言えばダンスミュージックと言って良いと思います。
正直なところ、もはやどのような踊りだったのかは良くわかりませんが・・・
ですので、踊っているイメージで、もしくはそのリズムにノって聞くのが良いと思います(実際に踊るかどうかはおいておくとしても)
フランス組曲 第1番は
の5曲です。
アルマンドは速くも遅くもなく、中くらいのテンポ。
最初の1音からインパクト大です。
ググっと引き込まれます。
クーラントは速いテンポ。
疾走感が心地よいです。
サラバンドは3拍子で、2拍目をひきずるような独特な曲調。
組曲の中のサラバンドは一旦落ち着くポイントで、すごく良い曲が多い気がします。
第1番は少し物悲しい感じですね。
メヌエットはシンプルな3拍子。
メヌエットは「1」と「2」があり、「1」を演奏後続けて「2」を演奏し、最後にもう一度「1」を演奏します。
メヌエットはとにかく解りやすくて、とっつきやすい曲ですね。
このジーグはとても特徴があります。クセになるリズムです。
鍵盤のみでここまでリズム感が出せるとは、と改めてと思います。
バッハの曲は聴けば聴く程”味”が出ますので、是非何度も聞いてみてください。
チェンバロの演奏も良いです。
娘日記 ひらがなマスター!?
3歳の娘を幼稚園までお迎えに行き、その帰り道。
「今日は何して遊んだ?」とか「給食は何食べた?」
みたいな会話をしながら歩いて帰るのですが、
そんな中、目に入る数字や文字を見つけるゲームみたいのをやります。
例えば車のナンバーとか、看板とか、駐車場に書いてある数字とか。
で、昨日は車のナンバーにある「一文字のひらがな」を、
娘が見つけては読んでいったのですが、全部読めて、正解している・・・。
数日前まではわからない文字が結構あったのですが、もしかしてついに・・・
ひらがなマスター!?
まぁ今までに、アンパンマンのDVDやら、幼児ドリルやら、おもちゃやらで、ひらがなは教えてきたのですが、さすがに全部は覚えきれていませんでした。
アンパンマンとはじめよう! ひらがな編 元気100倍!勇気りんりん!あいうえお [DVD]
それが突然(のように)読めるようになってびっくりです。
そこで、もしや「一文字が読めるようになったら、単語も読めるはず」と思い、
「これ読んでごらん」とジュースのラベルをみせると、
娘「り・ん・ご」
読めたー!!
そして娘自身もいままで音として認識していた「りんご」と
ひらがなで書いてある文字としての「りんご」がはじめてつながったのか、
ちょっと不思議そうな、でもうれしそうに笑っておりました。
ほかのひらがなの単語は読めていましたので、間違いなくひらがなはほぼマスターしたと言ってよいでしょう。
子供の成長はあっという間ですね。
次はカタカナに挑戦かな。
トレイン・ミッション 戦う通勤おじさんリーアム・ニーソン
リーアム・ニーソン主演で気になっていたのですが、ようやく鑑賞しました。
監督はジャウム・コレット=セラ.
- アンノウン
- フライトゲーム
- ラン・オール・ナイト
などで、リーアム・ニーソンと何度もタッグを組んでいます。
主人公マイケル・マコーリー演じるのは、ご存知リーアム・ニーソン。
等など、数々のヒット作品に出演しています。
中でも個人的には「96時間」が代表作品ですね。
年齢も年齢現在66歳(2019年5月時点)ですし、見た目もあんまりゴツいイメージではないのですが、アクション系の作品が多い。
しかも、家族が人質にとられて奮闘する”元○○”な親父役が多い気が・・・
今回は大学に進学する息子を持つお父さん。
元警察官で現在は保険会社に勤めています。
毎日同じ電車で通勤し、乗客とも顔なじみになっています。
しかし!ある日突然保険会社を解雇され、退職金もでません。
息子の大学や寮の費用でお金が必要なのに、妻や息子にも言い出せず・・・
そんな中、電車の中で見知らぬ女性に話しかけられます。
「仮定の話だけど、この電車内にいるある人物を見つけたら大金が手に入る、あなたならどうする?」
みたいな話をされ、その女性は次の駅ですぐに降りてしまう。
徐々にその話は真実味をおびていき、更には携帯での会話で、その「ある人物」を見つけなければ家族の命はないと脅されるはめに。
職を失い、家族まで人質にとられたどん底の元警察官の捜査が始まる。
前半はミステリ・サスペンス色が強く、比較的緩やかに話が進んで行きます。
誰が「ある人物」なのか?
どこの駅で降りるか、顔なじみではない人物等の情報で推理していきます。
後半はアクションシーンが増えてきて「戦うおじさん」の本領発揮です。
最後には電車という舞台をフル活用し、アンストッパブル状態です(笑)
正直、謎解き部分に関しては特別凝った所はなく、家族を人質にしてまで、このおじさんに探させる必要があったのだろうか・・・?と疑問には思いますが、そこは、
電車内でリーアム・ニーソンを戦わせるには仕方がなかった!
と割り切る事にしましょう。
実際、後半に入ってからのアクションシーンは見ごたえ十分。
何も考えずにドキドキしながら見れる作品だと思います。
リーアム・ニーソン、またはおじさん好きな方にはおすすめです!!
リーアム・ニーソンの吹き替えと言えば石塚運昇さんだったのですが、2018年8月13日に亡くなられてしまいました。
今回は谷昌樹さんが吹き替えされています。
石塚さんの吹き替えも観たかったなぁ。
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021
最近の一番のお気に入りの曲が、
「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 BWV1021」です。
バッハはとにかく多作でした。
BWV(バッハ作品主題目録番号)でも「1080」ありますし、何曲かセットで一つの作品もありますので、そう考えると1500曲~?位はありそうですね・・・
今で言うCDアルバムだと1枚10曲として、少なくとも100枚以上です(汗)
実ははバッハの全曲集というのもありまして、いつかは欲しいと思っていますが、お値段が・・・ 。
The Complete Bach Edition (CD:153+DVD:1)
こちらはCD153枚組み(笑)
なので正直聴けてない曲が山ほどあるのですが、新しい曲に出合うたびうれしくなります。
「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 BWV1021」はタワレコにCDを探しに行った時に見つけた、
「J.S.バッハ 室内楽曲集/ムジカ・アンティクヮ・ケルン」
に収録されていた1曲です。
(しかし、タワレコさんですらクラシックCDの取扱はもうほぼなくなってしまいましたね・・・)
奏者は違う方ですが、買ったCDと印象はかなり近いです。
この曲は世間一般での認知度はあまりないと思いますが・・・、
紛れもなく名曲中の名曲です!!
この曲は「教会ソナタ」と言われる4曲構成で、曲のテンポが「緩急緩急」となっています。
1.Adagio
2.Vivace
3.Largo
4.Presto
「通奏低音」というのは何かというといわゆる伴奏の一種といって良いでしょうか。
チェンバロとチェロなどで共通の低音部の旋律を弾き、チェンバロはその上に和音を乗せて演奏します。
チェンバロはある程度自由にメロディを演奏しますので、奏者によって演奏が違います。
なので、この曲はヴァイオリン、チェンバロ、チェロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)のトリオになります。
一曲目のアダージョはとにかくヴァイオリンが美しく、通奏低音の旋律も良いですねぇ。
前半(A)と後半(B)の2部構成でそれぞれを2回ずつ繰り返します。(A×2 B×2)
この作りはバッハの殆んどの「組曲」や「パルティータ」といわれる曲で採用されている形式です。(G線上のアリアこと「管弦楽組曲3番のAir」などもそうですね)
安定感抜群で、私はこの形式が好きですね。
前半部は長調で、後半部は短調になり、最後は長調へ戻ってきます。
2回目の繰り返しには奏者のアドリブが入る事が多く、曲が単調になりません。
また、最初はヴァイオリンに耳を傾け、繰り返し時には低音部を聴く、みたいな事もできますし、何度聴いても飽きません。
まぁ、とにかく理屈抜きで、良いなぁ~と思う曲ですね。
2曲目のビバーチェは軽快なリズムで駆け出したくなるような曲。
3曲目のラルゴは一転して短調です。
重苦しい感じで始まりますが、バイオリンの旋律が感動的な曲です。
溜めて溜めて、次の曲で一気に解放される感じです。
そして4曲目のプレスト。
出だしからとにかく軽やかに、そしてラストまで一気に駆け抜けて行きます。
このキレの良さがたまりません。
ちなみにこの曲と同じ低音部を持つ、
「フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタト長調 BWV1038」
という曲もあります。
低音部の旋律は共通ですが、上に乗る旋律が違います。
ただ、こちらの2曲はバッハの真作かどうか疑わしいとされています。
私は好きですけどね。
聞き比べてみるのも面白いと思います。
Bach Violin Sonatas Bwv 1014-1019, Bwv 1021, Bwv 1023 (2 Cd)